ボイスサンプルは自分の声や演技の魅力を最大限に伝えるための重要なツールです!
この記事では、ボイスサンプルを作成する際の注意点やポイントについて詳しく解説します。
後半には私が実際に作ったセリフも載せてありますので、ぜひ参考にしてみてください♬
目次
一発撮りを意識する
ボイスサンプルは収録の際に
何度も撮り直すのは避けるべきです!
最終的にクオリティの高いものを目指すのは当然ですが、編集で良い部分をつなぎ合わせるのは得策ではありません。
なぜなら、現場では安定してそのクオリティを出せるかが求められるからです!
サンプルを聞いた先方に「このクオリティのものが安定して出せる人だ」と思わせることが大事です。
事前準備の重要性
収録までにどれだけ準備を重ねるかが成功の鍵となります!
質の高いボイスサンプルを作成するためには、しっかりと準備を行い、自分が安定して出せる演技を収録することが大切です。
また、収録日当日は自分の原稿だけでなく、印刷、手書き、縦・横書きなど何でもいいので、ミキサーさん用の原稿も持っていくといいです!
ミキサーさん用がないと、収録中や後にコメントを渡すにしても、どこで終わるかや文章そのものが分からないとなってしまいます(;’∀’)
原稿の用意
既存の漫画や小説の長台詞をそのまま使うのは避けましょう!
それらのセリフは、セリフにつながる前のシーンをある程度見ているから分かるのであって、そのセリフ単体をいきなり聞かされてしまうと、状況や人間関係がわかりにくく、聞き手に意味が伝わりづらくなってしまいます。
では、どうやってセリフを考えればいいのか?
それは、自分の経験を活かすです!
自分が経験したことを元にセリフを起こすと、実際にその様子をすべて見ていたり体験していたりするので、特に演技初心者の方にとっては状況を把握しやすく演技もしやすいです♪
自分が体験したことをセリフにすることで、よりリアルな演技が可能になります!
セリフ作成のポイント
セリフの尺(長さ)は15秒以上20秒未満に収めると良いでしょう。 短すぎると声質や演技力を判断できず、また、長すぎると後半を聞いてもらえない可能性が出てきます。 さらに、1つのボイスサンプルの中に状況や感情の変化があると良いです! 変化は結果としてつくものなので、無理に変化を入れる必要はありません。セリフの解釈によって自然に変化が生まれるというのが理想です!
セリフの種類とバリエーション
様々な年齢の人間もやりたい、妖精などの人外もやりたいなど、無理に色々なキャラクターを演じるのではなく、自分が得意とするキャラクターの中でバリエーションをつけるのが効果的です!
例1: 大学生ベース
①学校で友達といる時
②家で家族といる時
③アルバイトや仕事の時
④嫌いな人といる時
例2:お母さんベース
①家でグータラしている旦那と接するとき
②可愛がっている娘に接するとき
③会社でバリバリ仕事をしているとき
などなど、状況ごとに異なる演技を考えましょう!
ベースは同じでも会っている人・状況が違うので、それによって全く違う一面を表現することができます!これで十分パターンを増やすことが可能なので、無理して出来ない役を増やさなくてOKです(`・ω・´)b
また、自分が今後何のジャンルをやっていきたいかで作るセリフ内容も変わってきます。
洋画なら体格や国柄の違いを演技で出す必要がありますし、ゲームならバトルシーンを想定したセリフを入れておいた方が強みになりやすいです。
ナレーション作成のポイント
ナレーションは、20秒以上30秒未満の尺(長さ)に収めると良いです。理由はセリフの時と同じです。
台本を作るときのポイントとしては、何についてのナレーションなのかがわかるように状況を明確にするです!
●どのジャンル(CM、番組ナレーション、VP(ビデオプロモーション)etc.)なのか
●どこで(美術館、化粧品店、スーパーetc.)流れているのか
などがハッキリしないと、その人がどういうターゲットに・どういう風に伝えようとしているのかが判断しづらくなってしまいます(-_-;)
ナレーションの種類とバリエーション
最初に言ってしまうと、ぶっちゃけ、ナレーションは自分で考えるよりも既存のものをパクった方が早いです笑
正確に言えば、実際に流れているものをベースとしてもらって、著作権に引っかからない程度に書き換えるということです。
その方が、そもそも始めからまとまっているので分かりやすいですし、考えやすいです。
ちなみに私は、ナレーションの1つを広告メールから引用して作ったのですが……雑誌やパンフレット、本に載っているものを原稿として使う場合は、多少手を加えないと使い物にならないです(;^_^A
なぜなら、書いてあるものは「目で見る用」であって、「音で聞く用」じゃないからです!
(この授業を聞いた時、私は目から鱗でした笑)
目で見る用の文字をそのまま音で読むと、音で聞く用じゃないから意味が伝わりにくいので、耳で聞いて分かるように書き換えが必要になります!
また、変化をつけるに関しては基本セリフを作るときとほとんど同じですが、バリエーションを増やす場合はターゲットを変えるといいです。
おじいちゃん・おばあちゃんに向けて、30.40代の人に向けて、子供に向けて、家族に向けて、独り身に向けてなど、それぞれに接し方が変わるはずなので、それだけで十分バリエーションは増えますよ(^^)b
もちろん、番組とCMでパターンにする、番組の中のドキュメンタリーと旅物でパターンにするでもOKです!
セリフの実例
ここでは、私が実際にどうやってセリフを作ったか、セリフ④の少女を取り上げて紹介します♪
イメージとしてはミステリアス系で、最初は下記のようなセリフを考えていました。
作っているときは分かっていませんでしたが、今こうやって見てみると、ストーリー内容も話している人もミステリアスすぎるかつ、情報が少なすぎて具体性もないので、聞いている側にとっては世界観も人物も状況も全く分からない……ということがよく理解できます苦笑
私の中では、頭の中に設定やイメージなどの前情報があるから【before】で成立していましたが……ただ聞き手にはその一切情報がないから伝わらず、意味が分からないまま終わってしまうという、まさにボイスサンプルの悪い例です(;’∀’)
私が実際に言われた考えるポイントとしては
・ 外から来た人
⇒何の外なのかを明確にさせる。
ゲームの世界観の村の外なのか、今いる場所は日本で外国から来たのか、すごい小さい集落で集落外から来たのかなど
・しゃべっている人
⇒そもそもなんでこの相手としゃべっているのか、何をしようとしているのか?この人は門番として止めているのか?年齢は子供か大人か?などをハッキリさせる
・気を付けてね
⇒何に対して?相手を陥れようとしている、助けを求めようとしているなど、目的によってかかわり方が変わってくるので、そこの明確性があるといい
・独り言を入れることで状況が見えやすくなり、具体的な情報を提供しやすい。
上記のアドバイスを取り入れて作ったセリフが下記になります!
実際のボイスサンプルも載せていますので、併せて聴いてみてください↓
無理のないところで選ぶ
自分が無理なく出せる演技を選び、聞き手がわかりやすいものにすることが重要です。
ボイスサンプルは宣伝材料なので、わざわざ自分の弱点を見せる必要はありません!!
仕事で決まっている原稿ではなく、自分で作っているものなので、家で練習しているときに「ここ言いづらいな」「難しいな」と思ったら書き変えてOKです!良い意味で楽をしていいんです♪
自分がやりやすい演技を練習し、それを収録することが成功の秘訣です(^^♪
まとめ
ボイスサンプルを作成する際は、準備をしっかり行い、自分が安定して出せる演技を収録することが大切です。
セリフやナレーションの選び方、原稿の用意、状況の明確化などを工夫することで、聞き手に自分の魅力を伝えることができます。
自分がやりやすい演技を研究して練習し、収録に臨みましょう!